エビリファイの正しい飲み方について解説致します。

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エビリファイの飲み方

エビリファイの服用タイミングに関しては、低用量だと朝食の後に、高用量だと夕食の後、などの場合が多く、寝る前のケースもあるようですが、治療したい疾病により、それぞれ服用方法が異なってきます。

まず統合失調症ですが、成人の場合は最初、1日に6~12錠を服用します。これは1回だけでなく、2回に分けての服用でもかまいません。

その後は、1日に6~24錠を維持して服用していきます。

年齢・症状によっても増減されることがありますが、1日の規定用量は30錠までで、これを超えてはいけません。

次に、双極性障害における躁症状の改善の場合ですが、成人で1回に1回とし、12~24錠を服用して下さい。開始の用量は24錠です。年齢や症状によっても増減されることがありますが、1日の用量限度は30錠までとしています。

そして、うつ病・うつ状態の場合ですが、成人は1日に1回、3錠を服用します。タイミングとしては、朝が多いようです。

年齢や症状によっても増減されることがありますが、増量幅は1日に3錠で、1日の服用限度は15錠までです。 最後に小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性の場合ですが、1回に1回、1~15錠を服用します。開始用量は1錠です。

症状によって増減されることがありますが、増量幅は1日に3錠までとされており、1日に服用できる限度は15錠まで、と決められています。

飲み方で気をつけること

どんな薬でもそうですが、エビリファイも、正しい用量を守って服用することが大事です。

ドーパミンやセロトニンに影響を及ぼす薬剤ですので量が多すぎたら危険ですし、逆に少なすぎたり、自己判断で飲むのを中止してしまったりしては、意味がありません。

年齢や症状でも必要な量は変わってきます。また、エビリファイは錠剤タイプ以外の薬もありますので、その剤形によっても使用方法が違います。きちんと医師に相談し、正しい用法を守るようにしてください。

飲み忘れた場合

正しい用法を守ってエビリファイを服用することが一番大事ですが、たとえばもし飲み忘れがあった場合は、ただちにその1回分を飲むようにすれば大丈夫です。

しかし、次に服用が決められた時間までの間隔が短いときには、気付いたその時点で飲むのではなく、その次の服用タイミングがきた時に、1回分だけ飲むようにしてください。決して2回分を一度に服用することがないよう、注意が必要です。

多く飲んでしまった場合

エビリファイは、その治療対象となる疾病や症状、年齢によっても用法が変わってきますので、その決まりを正しく守って服用することが大事です。

ドーパミンやセロトニンの量をうまくコントロールしてくれる薬ですので、たとえば決められた量以上を服用してしまうと、そのドーパミンやセロトニンのバランスがおかしくなってしまいます。もし飲み忘れがあったとしても、2回分を一度に服用してはいけませんので、間違って多めに服用してしまった際は、直ちに医師や薬剤師などに相談し、指示を仰ぐようにしてください。

血糖値に問題のある方

エビリファイの服用において、血糖値に問題がある患者が使用する際には、糖尿病関連の副作用に注意が必要です。

たとえば「糖尿病性ケトアシドーシス」や「糖尿病性昏睡」などといった、死亡にまで至ることもある重大な副作用が出てきてしまう可能性があるので、薬の投与をしている間は、高血糖の徴候や症状などに気を付けなければなりません。

糖尿病である・もしくはその既往歴があるなどの患者には、治療において、その危険性よりも有用性の方が勝ると考えられる場合のみ、投与するべきとされています。そしてその際にも、血糖値の測定などで、十分に観察を行っていくことが必要なのです。

併用に注意する薬

エビリファイには、併用する際に注意しなければならない薬がいくつかあります。

まずアドレナリン、ボスミンに関しては、決して併用してはいけません。血圧が下がってしまう可能性があるためです。

また、併用は可能ですが、クロザピン、クロザリルに関しても、注意が必要です。

基本的に単体でしか使用できない薬剤のため、エビリファイの成分が完全に体内から消えるまでは、使用しないでください。

バルビツール酸誘導体

エビリファイと併用すること自体は禁じていないものの、量を減らしたり調節したうえで併用可能な薬剤もあります。

たとえば降圧剤、抗コリン作用がある薬剤、ドパミン作動薬、レボドパ、などです。

エビリファイ側の使用量を減らしたりする方が好ましい薬としては、CYP2D6の阻害作用がある薬剤、キニジン、パロキセチンなど、CYP3A4の阻害作用がある薬剤、イトラコナゾール、クラリスロマイシンなど、があります。

ちなみに、バルビツール酸誘導体といった薬剤に関しては、その量を減らしたうえで併用可能ではあるものの、バルビツール酸誘導体や麻酔剤といった中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者の場合は使用してはならない、とされていますので、注意が必要です。

エビリファイという薬剤には、様々な形状のものが存在します。錠剤タイプ、OD錠剤タイプ、散剤タイプ、内溶液タイプ、注射製剤タイプ、などです。

錠剤タイプは代表的なものとして、大塚製薬の「エビリファイ錠」や、共和薬品工業の「アメル」などがあります。OD錠タイプには大塚製薬の「エビリファイOD錠」や、武田デバファーマの「武田テバ」などがあります。また、散剤タイプには大塚製薬の「エビリファイ散」、共和薬品工業の「アメル」などがあります。

内用液タイプについては、武田テバファーマの「武田テバ」などがあります。そして注射製剤については、先発薬の開発元である、大塚製薬が出しています。

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